乳がん剤「ティーエスワン」など効能追加の承認了承 厚労省・第二
厚生労働省は31日、同日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、大鵬薬品工業の経口抗がん剤「ティーエスワン配合カプセルT20/T25」「同配合顆粒T20/T25」「同配合OD錠T20/T25」(一般名=テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)への「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法」の効能追加、第一三共の抗体薬物複合体「エンハーツ点滴静注用100mg」(トラスツズマブ デルクステカン〈遺伝子組換え〉)は、「化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能または再発乳がん」の効能・効果について、「標準的な治療が困難な場合に限る」の制限解除、サンドファーマの「アドリアシン注用10/50」(ドキソルビシン塩酸塩)と塩野義製薬の「注射用エンドキサン100mg/500mg」(シクロホスファミド水和物)は、「乳がん(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)」に対する併用療法で、現在20日間としている休薬期間の選択肢に「13日間」を加えるなどの承認を了承した。